毎日降り注ぐアツイ日差し。冷たいものが恋しい季節になりましたね。先日お客様アンケートを実施したところ、半数近くの方が夏は週3回以上アイスを食べていることがわかりました※1。
しかし、年齢とともに少しずつ蓄えが増えていく体を考えると、好き放題楽しむわけにもいかず…。健康を考えて食を楽しめる方法があれば、ぜひ知りたいですよね!
そこで医学博士の米井先生に、そんなわがままな思いをぶつけて、夏の食を楽しむヒントを教えていただきました。
※1 メルマガ会員アンケート集計期間:2024年2月24日~2月29日 n=512。夏にアイスを食べる頻度が「ほぼ毎日」88人、「週に3回程度」159人。



食事をすると、食べたものが体内で糖に変わり、それが血管中に流れます。
このため誰でも食後は血糖値が上昇します。糖分は本来体内でエネルギーになるという意味では味方ですが、食後あまりに急激に血糖値が上昇すると(血糖値スパイク)、それを抑えようとしてインスリンが大量に分泌されます。
インスリンは余分な糖分を脂肪に変えて体内にため込むのと同時に、脂肪細胞の分解を抑える働きをするので、大量のインスリン分泌は肥満を誘発してしまいます。



私たちの研究室でアイスと食後血糖値の研究をしたところ、乳成分の量によって分解された3種類のアイスごとに、血糖値の上昇の仕方に差があることがわかりました。そのため、食後血糖値の観点からアイスを選ぶのであれば乳脂肪分が多いアイスクリームを選ぶのが良いでしょう。アイスの種類は、パッケージの成分表示の近くに書かれていることが多いのでチェックしてみてくださいね。とはいえ食べ過ぎは禁物ですよ!


同じものを食べたとしても、食べる順番を気を付けることによって、血糖値の上がり方を緩やかにすることができます。
野菜・海藻・果物 → 肉・魚・卵などのたんぱく質 → ごはんやパンなどの炭水化物 の順で食べましょう。あとはできるだけきのこ類などの食物繊維豊富な食品を選ぶことも大切です。
またゆっくりよく噛んで食べると血糖値の急激な上昇を抑制することができるだけでなく、顔の表情筋の良い運動にもなるので、たるみがちな頬や二重あごのシェイプアップにもなります。
逆に甘いジュース類は急激に血糖値が上がるので注意しましょう。

