花粉シーズンの換気方法

ウイルス感染予防として換気の重要性が取り上げられています。メディアなどでも特集が組まれ、目にする機会がとても多くなっていますよね。
ですが、同時に春先の季節に頭を悩ませるのが「花粉」です。今回は花粉シーズンの上手な換気方法についてお話ししていきます。

まずは花粉について知ろう!

花粉が多く飛散する日について知ることは、上手な換気の第一歩です。花粉の飛散量が多くなる条件を見ていきましょう。

1.よく晴れて気温の高い日
2.湿度が低く風が強い日
3.雨上がりの翌日・気温の高い日が2~3日続いたあと


そして花粉が飛びやすい時間帯は午後1時~3時頃と言われていますので、上記のような天候の日の午後は特に多く花粉が飛んでいると考えた方がよいでしょう。

流入花粉量を減らすには?

当然ながら、窓を全開にすると大量の花粉が部屋へ入ってきます。
環境省の『花粉症環境保健マニュアル』によると、「花粉の最盛期に行った実験では3LDKのマンション1戸で、1時間の換気をした場合、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入しました」との結果があります。
これではいくら換気ができたとしても、部屋が花粉まみれになってしまいますよね。

以上を踏まえ、換気の際、流入花粉量を減らすためにこちらの2つに気を付けてみてください。

1.窓を開ける幅を全開ではなく10cm程度にする

換気の際一か所の窓だけでなくその対角線上にある窓も開けて、部屋全体に空気の流れをつくることも大切です。
さらに取り付け高さが違う窓を開けることによって高低差を利用し、スムーズな換気を行うことができます。
他にも花粉対策ができる網戸も開発されているようなので利用してみるのもいいかもしれませんね。

2.レースカーテンを設置する

薄いレースカーテンがあることで流入花粉量をカットしつつ換気ができます。
また素材に工夫が施されている花粉対策カーテンもたくさん販売されているので、試してみるのもおすすめです。

これらを行うことで流入花粉をおよそ4分の1に減らすことができるのだそうです。
さらにカーテンの洗濯や花粉が溜まりやすい部屋の隅の掃除をこまめにすることで、再び花粉が空気中に舞うのを抑えることができます。

上手な換気方法のポイント

さて、花粉の飛散量が増える日や時間帯、窓の開け方などを見ていきました。 それを踏まえたうえで上手な換気方法のポイントをまとめました。

1.時間帯は早朝がおすすめ

昼近くになると花粉の飛散量は多くなります。防犯面を考慮すると夜はあまりおすすめできませんので、先ほどお話した花粉の飛散量が増える日を避けた早朝に換気をするようにしましょう。

2.窓の開け幅は10cm程度にする

窓を全開にすれば早く換気が完了しますが、花粉は入り放題となってしまいます。
開け幅を10㎝程度にし、対角線上の窓を開けて風の通り道を作ることによって流入花粉量を減らすことができますよ。

3.レースカーテンのこまめな洗濯

レースカーテンで部屋へ入ってくる花粉をキャッチすることができます。
その分レースカーテンには花粉が付いているということになりますので、こまめな洗濯を習慣づけてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?
ウイルス感染対策で、こまめな換気を心がけている方はたくさんいらっしゃると思います。でもその換気によって花粉症の症状がひどくなるのは、なんだか本末転倒ですよね。
上手な換気方法のポイントを押さえてウイルスも花粉症もばっちり予防しましょう!