連載 米井先生のハッピーエイジング 第3回 ストレスとダイエットの関係?

春は年度替わりの時期で、様々な環境の変化があるかと思います。新しい環境になった時、多少なりともストレスを感じる機会も増えるのではないでしょうか?今回はストレスとダイエットの関係についてご説明します。

そもそもストレスって?
実はストレスというのは、時間的に見ると二段階あります。それにより分泌物が異なるので、二段階で考えていきましょう。

1.短期的なストレス
何かトラブルに見舞われてドッとストレスがかかった瞬間に、体内でアドレナリンが多量に分泌されます。それは本当に初期の数十秒の間の反応です。野生の時代に遡ると、「敵が来た!」という瞬間に、逃げなければならない、あるいは戦わなければならない、そのためにアドレナリンが出ます。こうした短期的なストレスによるホルモンは、脂肪を減らす方向に働きます。

2.慢性的なストレス
一方、慢性的に数分後から起きる変化があります。ストレスが溜まってくると副腎からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されますが、これが多く分泌されると免疫力が弱まり、病気にもかかりやすくなります。老化も加速させます。しかもこのホルモンは加齢とともに減ることはないのです。例えば、何かミスが起きたら、「わー大変なことになった」と動悸が激しくなります。その瞬間はアドレナリンが分泌されますが、それはすぐに引っ込みます。その後の問題が長期化すれば、長期にわたってストレスにさらされることになり、コルチゾールの悪影響を受けてしまうわけです。現代人の多くが悩んでいる人間関係におけるストレスなどは、まさに慢性的なストレス。そのストレスをその場しのぎ的に回避するために、体内ではコルチゾールによる老化現象が進んでしまっているのです。

ストレス太りの正体とは?
ストレス太りを、「ストレスを解消するために食べ過ぎるから太る」と思っている人がいます。しかし、同じ体格で同じ体重、同じ食事量の人でも、ストレスを目いっぱい感じている人とストレスを抱えずにリラックスして過ごしている人とでは、ストレスを抱えている人の方が、断然太りやすいのです。ストレスがかかると、その内臓脂肪細胞が脂肪を溜めやすくなるのです。内臓脂肪細胞にはコルチゾールレセプターともいえるものがあって、コルチゾールと反応すると内臓脂肪を溜める方向に動きます。これがストレス太りの正体です。慢性的なストレスが影響しているのです。

  ストレスとコルチゾール
やってみよう!ストレスチェック

ストレスと上手に付き合うには?
ストレス学の権威、ハンス・セリエ博士は「ストレスは人生のスパイスであり、ストレスのまったくない生活を望むことは死を望むことと同じである」と述べています。ストレスを避けようとするのではなく、ストレスに対抗する抵抗力を高めることにこそ努力を払うべきなのです。

それでは、このような老化を加速させてしまうストレスにうまく対処するためには、どうしたら良いのでしょう。

まずは上手に休息することが肝心です。肉体的・精神的に疲れたら、十分に睡眠と休養をとるようにしましょう。そして、受けたダメージを十分に回復させてから、次のストレスに立ち向かう、ということを意識します。

次にストレスに有効なのは、運動療法です。体の調子を見ながら、1日20分間もしくはそれ以上の運動を行いましょう。運動によって神経伝達物質の分泌が誘発されて、「エンドルフィン反応」が生じることで、ストレスの緩和につながります。これは脳内麻薬とも呼ばれ、人を幸せな気分にしてくれます。

音楽を聴くことも有効です。音楽を聴くことで感情の調和を図り、日々のストレスをやわらげましょう。

最後に、当然ダイエットをする時もストレスマネージメントをしっかりしていかなくてはいけません。過度で無理のあるダイエットをすれば、前述のようにストレスがかかり、太りやすく、やせにくくなってしまいます。ダイエットはゆっくりと、2ヶ月で1kgくらい体重を落とすくらいのペースで取り組むのがお勧めです。

ストレスとうまく付き合う3つのポイント

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