連載 米井先生のハッピーエイジング 第2回 正月太りしていませんか?

太ってしまう理由とは?
今回はなぜ正月太りをしてしまうのかについてお話します。
まずは、太ってしまう原因には単なる食べ過ぎという以外にも、様々な理由があります。皆さん基礎代謝という言葉を聞いたことがあるかと思います。この基礎代謝、実は年齢が上がると次第に低下していきます。人の体は骨や筋肉、血管、内臓などでできていますが、このうち安静時に最もエネルギーを消費するのが筋肉、逆に最もエネルギーを消費しにくいのが脂肪です。つまり、筋肉が多くて脂肪が少ないほど基礎代謝は高くなるというわけです。ですが、成長期を過ぎれば筋肉は年齢とともに減っていきます。とくに運動をしない場合、筋肉の減る量は年に1%と言われています。実に30年で30%も筋肉が減って、逆に脂肪が増え、基礎代謝が下がっていくというわけです。つまり太るかどうかについて、食べた量はもちろんですが、それを消費できる体であるかどうか、また、食べた分だけのエネルギーを消費したかどうかも大切なポイントです。
さて、この年明けの時期は外が寒いこともあって、身体活動量が減少しているところへ、普段より多めの食事を摂りがちです。当然こうなれば、相対的にカロリーオーバーになりがちです。これが正月太りの正体です。

歳を取ると太りやすくなります基礎代謝量が年齢が上がると次第に低下していくことは、左のグラフからも一目でわかります。そして基礎代謝の低下は40代から50代にかけて急激に早まりますから注意が必要です。単に太っているだけでは、すぐさま命にかかわることはありませんが、3~10年で考えると違いが出てきます。長期に追跡調査をすると肥満の人の方が明らかに寿命が短くなっています。ですから、身体は「痩せにくく」なっていくということを理解し、生活習慣を気を付けていくことが必要なのです。

  基礎代謝量グラフ
今すぐ実践しよう!アンチエイジングな生活

食事編
一日二食はダイエットに逆効果
朝は忙しいから…、朝なら1食抜いてもつらくないからダイエットのために…などという理由で朝食を食べない人はいませんか?
朝食抜きだと、昼食と夕食の2回でエネルギーを取り入れることになりますが、これはお相撲さんが太るためにわざわざ実践している生活リズム。体は「次にいつ食べ物が入ってくるかわからない」ということで、エネルギーを脂肪という形で蓄えようとします。ダイエットという意味では逆効果。朝食で取ったエネルギーはすぐに消費されますから心配ないのです。

一日二食はダイエットに逆効果

人の体は乾いている?
人の体内の水分量は、新生児では約80%、成人男子では約60%、高齢者になると約55%にまで減少していきます。年齢を重ねるほど体からの水分が失われていくのです。さらに、寝ている間1晩400cc以上もの水分が失われています。水分量が少なくなってきた中高年以上の方は、起きてから水分を補給しないでいると、脱水症状や「血液ドロドロ」に陥る危険があります。ですから、水分補給が大切なのです。起きたらまず水を飲みましょう。また、日中も1.5~2Lの水分をこまめに飲むことがアンチエイジングになります

人の体は乾いている?

運動編
ダイエットは少しの運動から
何か運動を始めよう、と決意してもなかなか実行できないという人はいませんか?
そんな人はお昼休みや買い物のついでに15分歩いてみることから初めましょう。
私は歩くことの効果について様々な検証を行ってきました。その結果、会社員も中高年もプラス15分歩くだけで、アンチエイジングの指標ともいえる数値はことごとく改善しました。
30分まとまった運動時間が取れればそれに越したことはありませんが、この15分にプラスして空いた時間で気軽にほんの少し、例えば5分ずつを3回やったとしてもトータルで1日に30分の運動をしたことになるのです。
また、先ほどお話した基礎代謝を上げるためには筋肉が必要です。人体の中でいちばん大きな筋肉は大腿四頭筋、つまり太ももの筋肉です。この筋肉を増やす、または維持するエクササイズのおすすめは、極力エスカレーターやエレベーターを使わず、階段を使うことです。節電・エコの意味も含めて階段を使ってみませんか?

極力エスカレーターやエレベーターを使わず、階段を使うことです。

一つの習慣が一年間で大きな差に
私が生活習慣を見直しましょう!と言っても、これまでの生活の中で育んできた習慣をなかなか変えられないと思っている方もいると思います。そういった方の中には「うちの家系は長生きだから大丈夫」「自分の血圧が高いのは家系だから」など、生活習慣を変えても遺伝的な要素が大きいから無駄と思っている、もしくは言い訳にされている方もいるのではないでしょうか。
確かに長寿に関しては3割から4割までは遺伝的な要素が関係してきます。だからといって遺伝子がすべてではありません。残りの6割から7割、つまり遺伝的要素以上に健康でQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の高い人生をおくるためには、生活習慣が関わってくるのです。
そこで、まず皆さんには「いつまでも健康で人生を謳歌するんだ」「いつまでもキレイで若々しくいたい」という気持ちを持ってもらいたいと思います。この気持ちがなければ何も始まりません。そして皆さんにご提案した新しい生活習慣、すべてはできないかもしれません。それでも1つでも生活に取り入れてみてください。今のちょっとした生活習慣の改善が、10年後、20年後の皆さんにとって、とても大きな違いになってあらわれてくるかもしれません。

ページトップへ▲