連載:解ればできるアンチエイジング 第3回「ダイエット」と「糖化」の関係?

 

講師の先生プロフィール

 アンチエイジングアドバイザー 米井嘉一先生

 
同志社大学大学院生命医科学研究科教授として研究に尽力するほか、日本抗加齢医学会の国際担当理事として、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど各国の抗加齢医学会との交流に努める。主な著書に、「アンチエイジングのすすめ」(新潮社)、「早く老ける人、老けない人」(PHP研究所)などがある。

久しぶりに体重を計ってみたら「やばい!」「大台乗っちゃった~っ」という方多いのでは?今回は、お正月太り解消に向けて「ダイエット」と「糖化」の関係をお話しながら、「糖化」を防いでくれるお茶について説明します。

   今回の年末年始を皆さんどのように過ごされましたか?

   忘年会シーズンから、宴会続きの年末年始、いつもよりも楽しくわいわい、美味しいものをいっぱい食べて、正月明けのこの時期、体重計に乗るのが怖い方いらっしゃいませんか?きっと少なからずいらっしゃいますよね。

   まずは、太ってしまう原因には「単なる食べ過ぎ」という以外にも、さまざまな理由があります。他の人より食べ 過ぎているわけではなくても、運動不足のせいでエネルギーが消費されずに太っている人もいます。また、筋肉 量が少ないせいで太っている人もいます。筋肉量が少ないと基礎代謝が下がるからです。

   さて、この年末年始の時期は外が寒いこともあって、外出も控えめになったり、会社や学校がお休みになって、身体活 動量が減少しているところへ、普段より多めの食事を摂りがちです。

   当然こうなれば、相対的にカロリーオーバーになりがちです。これが正月太りの正体です。

 

   では正月太りを解消するためにはどうしたら良いでしょう。

   実は肥満を改善する場合に、糖化を避ける食事療法が有効であるという医学的な検証結果が発表されました。肥満対策の食事療法には、カロリーを抑えた方がいい、脂肪を抑えた方がいい、炭水化物を抑えた方がいい、などさまざまな議論と検証がなされてきましたが、権威ある医学雑誌「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」に「炭水化物ダイエット」が、一番効果的であるという論文が発表されたのです。

   炭水化物を減らす食事方法としては、低インスリンダイエットやアトキンスダイエットなどが知られていると思います。麺類やご飯類を多く食べる日本ではあまり定着しませんでしたが、野菜とお肉だけでダイエットできるということで、アメリカでは一時ブームになった食事療法です。

   つまり、肥満解消という視点から見ても、これまでの連載でお話してきた、炭水化物、特に血糖上昇とインスリン上昇を引き起こす部分を問題視し、それを抑制することは、ダイエット法としても効果が認められているのではと解釈できます。ただし、中肉中背の女性が「もっと痩せたい」という場合のダイエット法としては、炭水化物を極端に減らすことはお勧めできません。女性は必要以上なダイエットで皮下脂肪を減らしすぎると、体が冷えてしまいますし、子宮や卵巣を育てる大切なホルモンは、脂肪から分泌されています。

   目安としては、体脂肪が20%以下の女性は、●●ダイエットではなく、炭水化物が6、脂肪とたんぱく質が2・2というバランスの食事で、糖化を避けるためにゆっくり良く噛んで食べる、アンチエイジング的食生活をお勧めします。

 

 

   私が所属する同志社大学大学院抗加齢医学研究室では、これまでご紹介してきた、抗糖化に効果的な食事法 や生活習慣のあり方などの研究のほか、糖化反応を起こさせないようにする食品や化粧品の探索などもおこなっ ています。

   これまで様々な食品や素材の抗糖化能力を調べましたが、プーアール茶やどくだみ茶などのお茶類には、高い抗糖化能力があることがわかってきました。これは、プーアール茶とどくだみ茶の茶葉10gをそれぞれ蒸留水1Lに入れ、80℃で10分間抽出したものを遠心分離処理して、私たちの研究室で確立した抗糖化活性測定法で調べたところ、プーアール茶の糖化反応抑制のIC50(%)値は0.003%で、どくだみ茶のIC50(%)値は0.009%で した。IC50(%)値は50%の阻害濃度示す、被験物質の濃度(%)なので値が低いほど阻害能が強い(低濃度で強い効果がある)ことになりますが、いずれも非常に低濃度で強い効果が期待される食品ということになります。

    ただし、これはあくまでも試験管の中での話。人体は複雑です。実際に人が飲用してどの程度の抗糖化能力があるかどうかは、これからの研究課題です。

    しかしながら、お茶という食品の良いところは、このような強い抗糖化能力を持ちながら、薬と違ってあまり副作用がないことです。むしろプーアール茶やどくだみ茶には、抗糖化作用の他にも様々な良い作用が期待できます。もちろん食事や運動といった生活習慣ありきですが、お茶を習慣的に飲用するという日本人に伝わる良い生活習慣は、これからも続けていきたいものです。

 
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