米井ドクターに聞く 病気も老化も「サビ」が原因だった!

講師の先生プロフィール

アンチエイジングアドバイザー 米井嘉一先生


同志社大学大学院生命医科学研究科教授として研究に尽力するほか、日本抗加齢医学会の国際担当理事として、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど各国の抗加齢医学会との交流に努める。主な著書に、「アンチエイジングのすすめ」(新潮社)、「早く老ける人、老けない人」(PHP研究所)などがある。

  

金属と同じように、ヒトの体も酸化します。ただ、金属の酸化はサビというかたちで目に見えるのに対して、ヒトの体の場合はサビが目に見えません。本人にサビている自覚がないのが恐ろしいところなのです。では、体がサビると、どのような弊害があるのでしょう?ひと言でいえば、サビは「細胞を破壊する」ということです。そして、ヒトの体のサビの原因となるのが、活性酸素などの「フリーラジカル」です。フリーラジカルには、強い酸化作用があり、周囲の物質から電子を奪い取る力を持っています。そして、その最初のターゲットになるのが、細胞膜の「脂質」です。細胞膜というのは細胞の外から必要な栄養素を取り込む一方、老廃物を外に捨てる役割を担っています。その細胞膜がフリーラジカルによって酸化されてしまうと、細胞は正常に働かなくなってしまいます。そうした細胞が体のあちこちで増えることによって生じる病気のひとつが動脈硬化です。

  

さて、体にはさまざまな臓器、組織がありますが、もっともサビに弱いのはどこだと思いますか?ひとつは脳神経細胞です。なぜか?脳神経細胞は、ヒトが生まれてから死ぬまで、一部の細胞を除いては細胞分裂して増えることがなく、ひとつの細胞が収縮と弛緩を繰り返す〝長寿?の細胞だからです。ただでさえ、毎日10万個単位で死んでいくといわれる脳神経細胞。その大事な脳神経細胞がサビたり、サビたものが細胞の中に沈着、蓄積していったら、1日10万個より多くの脳神経細胞が死んでいくことになっていくのです。またもう一つは心臓の筋肉である心筋です。心筋も基本的に生まれてから死ぬまでずっと同じ細胞がつねに動き続けているため、時間とともに老化します。酸化はその老化を加速度的に進行させます。

  

このように酸化=サビるということは、動脈硬化を引き起こし、脳神経細胞や心筋にダメージを与えます。つまり、日本人の三大死因である「がん・脳卒中・心臓病」のうち、脳卒中と心臓病の大きなリスクファクターがサビるということになります。また、大量発生したフリーラジカルが体に及ぼす、もうひとつの怖い影響。それは、細胞の核の中にある遺伝子(DNA)をサビさせることです。フリーラジカルによる攻撃を受けた遺伝子は、その配列が崩れます。それを修復する機能がもともと人の体には備わっているのですが、その修復が間に合わないと、遺伝子のいくつかは「変性遺伝子」となって、DNAに障害が起こり、遺伝子の突然変異につながります。するとガン細胞が発生しやすくなります。そうすると日本人の三大死因である「がん・脳卒中・心臓病」はその原因をさかのぼると、酸化=サビにたどりつくのです。それほどにサビは体に深刻なダメージを与えるものであり、健康を保つためには、フリーラジカルを減らす、つまり体の中のサビ止め能力を高めることがいかに大切であるかがわかってもらえるでしょう。

  

私たち現代人は、フリーラジカルを発生させる危険因子に囲まれて日々暮らしているといっても過言ではありません。代表的なものは紫外線やタバコです。とりわけタバコは、フリーラジカルを大量に生む最大の原因といえます。タバコのタールやニコチン、カドミウムなどはフリーラジカルを増やす成分です。その他、大量の飲酒や精神的ストレス、排気ガス、残留農薬、様々な汚染物質などがフリーラジカルの発生源です。どうでしょう?みなさんのまわりを見渡して下さい。そんなフリーラジカルの危険因子に囲まれて過ごしていませんか?

  
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